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『創られた「日本の心」神話』輪島裕介(光文社新書)

『創られた「日本の心」神話―「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』輪島裕介(光文社新書)

2010年
358頁




目次(収録作品)

はじめに―美空ひばりは「演歌」歌手なのか?
第1部 レコード歌謡の歴史と明治・大正期の「演歌」
(近代日本大衆音楽史を三つに分ける/明治・大正期の「演歌」 ほか)

第2部 「演歌」には、様々な要素が流れ込んでいる
(「演歌」イコール「日本調」ではない/昭和三〇年代の「流し」と「艶歌」 ほか)

第3部 「演歌」の誕生
(対抗文化としてのレコード歌謡/五木寛之による「艶歌」の観念化 ほか)

第4部 「演歌」から「昭和歌謡」へ
(一九七〇年代以降の「演歌」/「演歌」から「昭和歌謡」へ ほか)

「演歌は日本の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四〇年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら?
本書では、明治の自由民権運動の中で現れ、昭和初期に衰退した「演歌」――当時は「歌による演説」を意味していた――が、一九六〇年後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日本の文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例によって論じる。
いったい誰が、どういう目的で、「演歌」を創ったのか?

出典:光文社公式サイト

第33回(2011年) サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

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