スポンサーリンク

『回想のドストエフスキー』(みすず書房)

『回想のドストエフスキー』(全2巻)アンナ・ドストエフスカヤ、松下裕訳(みすず書房)

第1巻

改訂版1999年
246頁

目次(収録作品)

一 子どものころと娘時代
二 ドストエフスキーとの出会い、結婚
三 初期の家庭生活、蜜月
四 外国放浪

第2巻

改訂版1999年
303頁

目次(収録作品)

五 ふたたびロシアで
六 1872=73年
七 スターラヤ・ルッサの夏と冬――1874-75年
八 1876-77年
九 晩年――1878-79年
十 最後の年
十一 死と葬儀
十二 夫の没後

1866年10月4日11時30分、ペテルブルグ。速記者アンナ・グリゴーリエヴナは、ドストエフスキーのもとを訪れた。期限の限られた仕事を至急完成させるために呼ばれたのだった。
「速記をはじめてもうだいぶになりますか」「まだ半年です」。二人の最初の会話は、ごく平凡な形で始まった。ドストエフスキーは「中くらいの背丈で、非常に姿勢がよかった。……顔は、青白く、病的で、わたしにはもうすっかりなじみのような気がした」
翌年、二人は結婚した。原稿執筆に絶えず追われ、莫大な借金と病気をかかえるドストエフスキーは45歳、再婚、新婦アンナは20歳になったばかりだった。
深い愛情をこめて書かれた本書は、巨大で複雑な作家の実生活を知るうえで最良の記録であり、ドストエフスキー理解のための第一級の基本資料でもある。改訂新訳。全2冊。

出典:みすず書房公式サイト

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange