2018年
192頁
目次(収録作品)
まえがき―墓を研究するということ
プロローグ―発掘調査の現場から
第1章 縄文時代の墓とその分析
第2章 土中から現れた人生―ある女性の一生
第3章 病魔との戦い―縄文時代の医療
第4章 縄文時代の子供たち―死から生を考える
第5章 縄文の思想―原始の死生観
現代人と縄文人、意外と似ている? 回帰と再生の思想をよみとく墓の考古学
土器に納められた生後間もない赤ちゃんの遺体。妊娠線が刻まれた臨月の女性土偶。抱きあって合葬された親子の墓。顔にイヌを乗せて埋葬された女性――。縄文の墓や遺物は、精一杯の生を送り、ときに病魔や死の恐怖と闘った何千年も昔の人びとの姿を雄弁に物語る。そしてその背後に広がる、自然や母胎への回帰、再生をめぐる死生観とは?
スピリチュアルブームや散骨葬など、現代日本人の死のあり方をも照らし返す、墓の考古学。出典:KADOKAWA公式サイト
本書は、『生と死の考古学―縄文時代の死生観』を改題し文庫化したもの。
[関連]
『生と死の考古学―縄文時代の死生観』山田康弘(東洋書店)単行本
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