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『一遍上人語録』(岩波文庫)

『一遍上人語録 付 播州法語集』大橋俊雄校注(岩波文庫)

1985年
224頁



旅に明けくれて布教に努めた一遍(1239-89)は、死に臨み「一代聖教みなつきて南無阿弥陀仏になりはてぬ」と述べ、一切の書籍を焼き払ったという。本書は、師を慕う人々の記憶によって成った「聖絵」や残された手紙などを基に編集し、1763年に刊行された。すべてを捨て切った一遍の思想は、豊かさの中の貧しさをひしひしと感じる現代人にとってまことに示唆的である。

本書表紙(カバー)より

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