1976年
278頁
目次(収録作品)
1 言語とはどういうものか
1.絵画・映画・言語のありかたをくらべてみる
2.言語の特徴――その一、非言語的表現が伴っていること
3.言語の特徴――その二、客体的表現と主体的表現が分離していること
2 日本語はどういう言語か
1.日本語の特徴
2.日本語はどう研究されてきたか
3.日本語の文法構造――その一、客体的表現にはどんな語が使われているか
構造言語学や言語道具などの言語理論は、言語の本質をよくとらえているだろうか。科学的な言語論の確立を意図して書かれた本書では、客体的表現の語と主体的表現の語という独自の視点から、言語の本質が説明される。そこでは、孤立語である中国語や屈折語とよばれる英語などにくらべて、膠着語に属する日本語が、どのような特徴や構造をもつかが、わかりやすく述べられている。日本語を理解するためには不可欠の書といってよい。
出典:講談社BOOK俱楽部