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『大貧帳 内田百間集成5』(ちくま文庫)

『大貧帳 内田百間集成5』内田百間(内田百閒)(ちくま文庫)(全24巻)

2003年
329頁




目次(収録作品)

夏の鼻風邪
俸給
質屋
秋宵鬼哭
百鬼園旧套
風燭記
炉前散語
御時勢
売り喰い
志道山夜話
金の縁
砂利場大将
錬金術
書物の差押
胸算用
揚足取り
布哇の弗
鬼苑道話
雑木林
百円札
二銭紀
他生の縁
濡れ衣
大晦日
歳末難題
吸い殻
払い残り
年頭の債鬼
迎春の辞
大人片伝
無恒債者無恒心
百鬼園新装
黄牛
可可貧の記
櫛風沐雨
高利貸しに就いて
鬼の冥福
うまや橋
第三債務者

借金、借金、そして借金。深刻な状況のはずなのに、何故かくも面白い文章になってしまうのか。「つくづく考えてみると、借金するのも面倒臭くなる」と呟き、半可通の借金観には腹を立て、鬼のような高利貸との長年にわたる奇妙な交流を振り返り。借金の権威、百〓先生の言葉の魔術にからめとられ、金銭観が変わってしまう危険な一冊。

出典:筑摩書房公式サイト


[関連]
『大貧帳』内田百間(中公文庫)

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