1950年5月30日第1刷発行
2021年3月12日改版第1刷発行
170頁
目次(収録作品)
奴婢訓
アイルランドの貧家の子女がその両親並びに祖国にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案
訳注
漱石のスウィフト(深町弘三)
解説(深町弘三)
〈過ちを叱られた時は、部屋の出がけや階段の途中で、聞こえよがしにぶつぶつ言うこと、冤罪と思わせる効果がある〉―召使の奉公上の処世訓が皮肉たっぷりに説かれた「奴婢訓」。他に当時のアイルランドの貧困処理について述べた激烈な一文を付す。『ガリヴァ旅行記』の作者の逆説に満ちた諷刺を堪能できる味わい深い訳。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『召使心得 他四篇』ジョナサン・スウィフト(平凡社ライブラリー)