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『冤罪と人類』管賀江留郎(ハヤカワ文庫NF)

『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀江留郎(ハヤカワ文庫NF)

2021年
688頁




目次(収録作品)

序 捻転迷宮の入口
衝撃の書に導かれ未知への扉が開け放たれる
“拷問王”と呼ばれた怪物刑事の誕生とその実像
日本初のプロファイラーが“浜松事件”に挑戦する
錯誤の連続が解決した“浜松事件”の驚くべき真犯人
内務省と司法省の闘争が紅林刑事を英雄に祭り上げた
“浜松事件”の犯人から見た事件経過と犯人の父
天才分析官は何故“浜松事件”を解決できなかったのか
“二俣事件”など数々の冤罪を生んだ戦後警察の実態
清瀬一郎の憲法改正論と紅林警部補の意外な関係
古畑種基博士の正しい科学が冤罪を増幅させた
史上唯一の正しい訓練を受けた最高裁判事たち
山崎刑事の推理と人情、紅林警部の栄光と破滅
進化によって生まれた道徳感情が冤罪の根源だった
「死んでも残るアホーだからだ」山崎兵八の遺言

18歳の少年が死刑判決を受けたのち逆転無罪となった〈二俣事件〉をはじめ、戦後の静岡で続発した冤罪事件。その元凶が、“拷問王”紅林麻雄である。検事総長賞に輝いた名刑事はなぜ、証拠の捏造や自白の強要を繰り返したのか? アダム・スミスからベイズ統計学、進化心理学まで走査し辿りついたのは、〈道徳感情〉の恐るべき逆説だった! 事実を凝視することで昭和史=人類史を書き換え、人間本性を抉る怪著。

アマゾン商品説明より

本書は、『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』を改題し文庫化したもの。

[関連]
『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心』管賀江留郎(2016・洋泉社)単行本
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