『朝のコント』シャルル・ルイ・フィリップ、淀野隆三訳(岩波文庫)
1961年5月25日初版発行
217頁
目次(収録作品)
チエンヌの女房の足
バタの中の猫
ロメオとジュリエット
小犬
二人のならずもの
めぐりあい
来訪
ライオン狩り
食人種の話
マッチ
ほどこし
サタンの敗北
遺言
恋の一ページ
やきもち娘
告白 サンペトリエール精神病院の一患者から見出された手記
来訪者
人殺し
チエンヌ
ぬけやすみ
純情なひとたち
友達同士で
三人の死刑囚
パリに出て市役所の吏員となる傍ら,新聞や雑誌に小説を発表し,下層社会の人々をつつましい共感を以て描き,ポピュリスムの先駆者といわれるフィリップ(1874-1909)の珠玉の短篇集。死後刊行されたこの短篇集には,「バタの中の猫」「めぐりあい」「食人種の話」「恋の一ページ」「やきもち娘」等々の24篇を収める。
本書表紙(カバー)より