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『読み替えられた日本神話』斎藤英喜(講談社現代新書)

『読み替えられた日本神話』斎藤英喜(講談社現代新書)

2006年12月20日初版発行
232頁




著者は、宗教文化、神話伝承が専門の学者。

古代から現代にかけて、「日本神話」がどう捉えられ、読み替えられていったのかを論じた本。
荒唐無稽な「中世日本紀」の読み替え、本居宣長、平田篤胤、ラフカディオ・ハーン、折口信夫、それから国家神道、戦後ポストモダンと時系列順に論じている。

切り口はよいが、一書としてはいまいち。
これから興味深くなりそうだというところで話が終わってしまうような、物語の出だしの部分だけを聞かされているような感がする内容。本書のメインの「中世日本紀」の内容も乏しい。

なお、日本の神話に興味がある人は、何はともあれ『古事記』をいきなり読むのが最善。

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