『心の可塑性と実在論』ポール・M. チャーチランド、村上陽一郎・信原幸弘・小林傳司訳(紀伊國屋書店)
1986年
251頁
目次(収録作品)
第1章 序論(科学的実在論の視野)
第2章 知覚の可塑性(観察述語の意味論/感覚情報の概念的利用/知覚意識の拡大/測定器具に基づく論証/いくつかの帰結)
第3章 理解の可塑性(分析的/総合的の区別/意味と理解/翻訳―いくつかの対立する見解/伝達と共約可能性/理論間還元と概念の進歩)
第4章 我々の自己概念と心/身問題(他人の心についての知識/自己知―予備的概観/P-理論の異質性/心/身問題/内観的意識の拡張)
第5章 文による認識論と認識機関についての自然科学(規範的認識論―問題状況の展望/正統認識論における文の運動学/連続性―初期段階の問題/ISAアプローチの貧困/他の地平)
本書は多くの点で心についての常識をおびやかし、論理的でかつ思いがけない結論を導き出す。知的に面白いゲームを楽しんだ、という読後感も与えてくれる一冊である。
アマゾン商品説明より