1993年
338頁
目次(収録作品)
I 現象主義から現象学へ
一 世紀末の認識論――エルンスト・マッハと「ウィーンの精神」
二 マッハ哲学の現代的射程――時間・空間論を軸に
II 現象学への/からの越境
三 フッサール現象学の臨界――「意味論的還元」から「解釈学的還元」へ
四 「幾何学の基礎」と現象学――ヒルベルト、フレーゲ、フッサール
五 志向性と指示行為――フェレスダールの「ノエマ」解釈をめぐって
六 志向性と目的論的構造――パトナムの現象学批判が意味するもの
III 無根拠からの出発
七 「生活世界」という背理――アルキメデスの点からノイラートの船へ
八 超越論的認識と経験的認識――「基礎づけ」なき認識論を求めて
九 哲学の終焉と終焉の哲学――R・ローティによる哲学の脱構築
十 無根拠への問い――現代における「問い」の構造
すでに大海に船出し、もはや帰るべき港はない。基礎づけ主義を離脱、事象そのものへ向かう知的ラディカリズムの航跡。-広い意味での「現象学」に関わる論文十篇が収められている論文集。
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