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『勇者は語らず』城山三郎(新潮社)

『勇者は語らず』城山三郎(新潮社)

ハードカバー・函入り

1982年12月25日初版発行
245頁




高度経済成長期の日本の自動車産業の「企業戦士」「経営者戦士」を描いた小説。

先の大戦で同じ部隊の兵士だった冬木と山岡。戦後、冬木は日本の代表的自動車メーカーの人事部長になり、山岡は冬木の会社に部品を収める鉄工所を営んでいる。

貿易摩擦で我が国が不当にバッシングされる中、アメリカに工場を建設するプロジェクトをこの二人を主人公に描く。

コスト削減の為に、ジャストインタイム方式(カンバン方式)を強いられる下請け企業の苦しさ等々も描かれているが、全体的に表面的な感はある。

文章は読みやすく、中学生くらいから読めると思う。
痛快な話ではなく、物悲しい物語。

[関連]
『勇者は語らず』城山三郎(改版2015・新潮文庫)

勇者は語らず

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