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『日本人の自伝10 河上肇・石川三四郎』(平凡社)

『日本人の自伝10 河上肇・石川三四郎』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)

1982年
544頁




目次(収録作品)

『自叙伝(抄)』河上肇
『浪』石川三四郎

河上肇は、マルクス主義経済学者。山口県出身。京都帝国大学教授の職を辞した後、共産主義の実践活動に入った。日本共産党に入党後に逮捕されて入獄するも、非転向を貫いた。《自叙伝》は経世済民の志を抱いた著者が、自己と社会・国家との間に緊張感を持ち続けながら自らの思想を成長させ、行動を伴わせていった軌跡が、見事な自己観察によって描きつくされており、自伝文学中の白眉とされている。本書はその抄録である。

石川三四郎は、埼玉県出身の社会運動家。大逆事件後にヨーロッパに亡命し、著名なアナキストたちと親交を持った。《波》は、ベルギーで親交を結んだルクリュ夫妻の家に居候していた時期に、夫妻に対して話した自らの身の上話を再録する、という形式で編集された自叙伝。特に、若き日の苦悩を語り、社会主義運動に邁進するなかで思索的生活に傾斜していく心境を語るところは、読む者の心を打つ内容といえるだろう。

eBookJapan 商品説明より


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