2010年
384頁
目次(収録作品)
1(アポロの杯)
2(髭とロタサン/旧教安楽ーサン・パウロにて/マドリッドの大晦日/ニューヨーク ほか)
3(渋谷ー東京の顔/高原ホテル/祇園祭を見て/「潮騒」ロケ随行記 ほか)
三島由紀夫(1925‐70)は、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国を、晩年まで旅行している。『アポロの杯』は、20代の三島の初めての世界旅行の記録。鋭利繊細な感受性を存分に濫費して、旅先の体験を明晰・清新な言葉に刻んでいる。作家の転換点ともなった重要作である。『アポロの杯』の他、海外・国内の24篇の紀行文を精選する。
本書表紙(カバー)より