2014年
240頁
目次(収録作品)
第一部 民話との出会い―山を越えて
1 民話との出会い
2 狐の地図
3 祖先という言葉
4 水との闘い
5 食っちゃあ寝の小太郎のこと
6 信州が昔、海であったこと
7 なぜ民話というのか
8 「小泉小太郎」から「龍の子太郎」へ
第二部 民話の魅力
1 象徴的に語ることについて
2 貧乏神のこと
3 ある夫婦愛について―爺と婆の
4 赤神と黒神
5 その人にとってのたった一つの話
6 妖怪と人間たち
第三部 ふたたび山を越えて―私もあなたも語り手であること
1 民衆が語ればすべて民話なのか
2 桃太郎と金太郎と
3 再話について
4 民話が移り変わっていくこと
5 現代の民話について
6 わらべ唄について
7 ふたたび山を越えていくことについて
あとがき
再版によせて
学術文庫版によせて
文献・資料について
赤神と黒神、福の神と貧乏神、つつじのむすめ、小泉小太郎、そして龍の子太郎……。
語り継いできた祖先たちの生きた歴史世界にとどまらず、それまで聞き手であったわれわれが新たに語り手となりゆくことで広がる世界とは――。
戦後児童文学における開拓者であるだけではなく、長く民話の採録・再話に取り組んだ著者が描き出す、民衆の〈語り〉とその豊穣の世界。出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『民話の世界』松谷みよ子(2005・PHP研究所)単行本
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『民話の世界』松谷みよ子(1974・講談社現代新書)
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