スポンサーリンク

『臨床医学の誕生』ミシェル・フーコー(みすず書房)

『臨床医学の誕生』ミシェル・フーコー、神谷美恵子訳(みすず書房)

新装版2020年
392頁




目次(収録作品)


第一章 空間と分類
第二章 政治的意識
第三章 自由な場
第四章 臨床医学の淵源
第五章 施療院の教訓
第六章 徴候(シーニュ)と症例
第七章 見ること、知ること
第八章 屍体解剖
第九章 不可視なる可視
第十章 熱病の問題
結論

訳注
訳者あとがき
解説(斎藤環)

文献
索引

「個人というものは、生命が最初にとる形でもなければ、その最も鋭い形でもない。個が認識の対象となるのは、長い間にわたる空間化の動きのあげくのことである。この動きにとっての決定的な道具は、或る種の言語の使用と、死についての困難な概念化であった。(…)アリストテレスの古い法則は、個についての科学的陳述を禁じていたが、言語の中に死がその概念の場を発見したとき、この禁止は解けたわけである。つまり、その時、空間はまなざしに対して、個の分化した形を開いたわけである。」

18世紀末に端を発する現代医学は、病を知覚する空間とそれを記述する言語、および身体の解剖から始まった。人間が自らの個体を知の対象とする臨床医学は、いかにして誕生したのか。人間科学の医学的基盤とは何か。18-19世紀の認識論的切断を問い、『言葉と物』の先駆をなす、初期フーコーの代表作。

出典:みすず書房公式サイト


[関連]
『臨床医学の誕生』ミシェル・フーコー、神谷美恵子訳(2011・みすず書房)定価:4,180円(税込)
amazon

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange