『日本人への遺言』渡部昇一・日下公人(発売:徳間書店、発行:李白社)
2016年2月29日初版発行
238頁
定価:1,430円(税込)
目次(収録作品)
第1章 「断言する!!従軍慰安婦など存在しない」
第2章 お人好し日本人が目覚めたナショナリズム
第3章 国の安全はこうして守れ!
第4章 消費税を一〇パーセントにしたらアベノミクスは潰れる!
第5章 日本国憲法は無効だ
第6章 これからは「直感」の時代になる
第7章 われわれは提言する
英語学者、評論家の渡部と評論家の日下の対談本。(2015年11月6日に行われた)
書名から両者が、我が国の思想や伝統や文化などについて語った本だと思ったのだが、そういう内容ではない。
第1章は、慰安婦問題について。第2章は、中国との付き合い方について。飛んで第7章は移民問題について語っている。
飛ばした章の内容は、目次からだいたい判断できると思う。
慰安婦について当時の時代状況の説明や他国の軍との比較、現行憲法は無効だという指摘、移民受け入れの危険さなどは、知らない人にとっては、目を開かれる思いになるのではなかろうか。
ただ両者の著作を数冊読んでいるひとにとっては、内容としては目新しい部分はおそらくほとんどないと思う。
ふたりの語り合いを読みたい人には、一読の価値がある。高校生くらいの若い人にもよい。
[関連]
『日本人への遺言PART2 「和の国」のかたち』渡部昇一・日下公人(2017・徳間書店)