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『ゲッベルスと私─ナチ宣伝相秘書の独白』(紀伊國屋書店)

『ゲッベルスと私─ナチ宣伝相秘書の独白』ブルンヒルデ・ポムゼル、トーレ・D・ハンゼン、石田勇治 監修、森内薫・赤坂桃子訳(紀伊國屋書店)

2018年
272頁




目次(収録作品)

まえがき(トーレ・D. ハンゼン)

「私たちは政治に無関心だった」 1930年代ベルリンでの青春時代
「ヒトラーはともかく、新しかった」 国営放送局へ
「少しだけエリートな世界」 国民啓蒙宣伝省に入る
「破滅まで、忠誠を」 宣伝省最後の日々
「私たちは何も知らなかった」 抑留と、新たな出発
「私たちに罪はない」 一〇三歳の総括

ゲッベルスの秘書の語りは現代の私たちに何を教えるか(トーレ・D. ハンゼン)
『ゲッベルスと私』刊行に寄せて(石田勇治)

ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引した宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する。ドキュメンタリー映画「ゲッベルスと私」が、2018年6月16日(土)より岩波ホールほか全国劇場にて順次公開(岩波ホール創立50周年記念作品)!

ハンナ・アーレントのいう”悪の凡庸さ”と”無思想性”は、アイヒマンよりもむしろポムゼルにこそあてはまる――

「なにも知らなかった。私に罪はない」
ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引したヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する。
ゲッベルスの秘書だったブルンヒルデ・ポムゼル。ヒトラーの権力掌握からまもなくナチ党員となったが、それは国営放送局での職を得るための手段にすぎなかった。ポムゼルは、「政治には無関心だった」と語り、ナチスの所業への関与を否定し、一貫して「私はなにも知らなかった」と主張する。
解説を執筆したジャーナリストは、このような一般市民の無関心にこそ危うさがあると、ナショナリズムとポピュリズムが台頭する現代社会へ警鐘を鳴らす。
子ども時代から始まるポムゼルの回想は、30時間におよぶインタビューをもとに書き起こされ、全体主義下のドイツを生きた人々の姿を浮かびあがらせる。

書籍版では、映画では語られなかった事実も明かされている。

20か国以上で刊行が決まっている注目のノンフィクション

出典:紀伊国屋書店

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