2004年6月20日初版発行
268頁
定価:814円(税込)
著者は、コラムニスト、ジャーナリスト。
16章から成る。時事問題についての16本の長めのコラムで一書を構成したような本。
既得権、イラクでの日本人人質事件、オウム裁判、イラク戦争、北朝鮮、事件報道の問題点などなどについて語る。
今読んでも悪くはない本。
二点、驚いた事実があった。
(p.51)
アメリカの民間会社がイラクの研究施設へ炭疽菌やボツリヌス菌を提供していたという事実。(提供した目的は不明)
(のちにイラクはこれらの菌を用い生物兵器をつくった)
(p.171)
「かつて私は(略)万景峰号に乗船したことがあります。在日朝鮮人の荷物は新潟西港でノーチェックでした。船倉に積み込まれた膨大なメカ類や食品に対しても、いかなる日本側の機関もノーチェックでした。」
[筆者注]
(p.31)「ティクリート近郊で(略)射殺された外交官」とは、奥克彦と井ノ上正盛。
イラク日本人外交官射殺事件(Wikipedia)。