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『夕凪の街 桜の国』こうの史代(双葉社)

『夕凪の街 桜の国』こうの史代(こうの・ふみよ)(双葉社)A5判

2004年10月20日初版発行
103頁




目次(収録作品)()内は初出。

夕凪の街(WEEKLY漫画アクション2003年9月30日号)
桜の国(一)(漫画アクション2004年8月6日号)
桜の国(二)(描き下ろし)

第8回(2004年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門 大賞受賞作

広島・原爆・被爆者をテーマに描かれた作品。

「夕凪の街」は、広島で被爆した若い女性を主人公とした話。生き延びたことに負い目をもって暮らしている。とても悲しい作品。

「桜の国(一)」は、被爆二世の小学生の女の子が主人公。彼女の日常が描かれる。

「桜の国(二)」は、「桜の国(一)」の数十年後の話。「現在」と過去が融合したような描写があり、興味深く良い。

この3作品は、注意深く読まないと分からないが、繋がっている構成になっている。読み進めるとそれが明らかになってゆく。ネタバレになるため内容は簡略に書いた。

桜の国(二)は、本書の描き下ろしなのに、前二作と繋げ、よくうまくまとめたなと感心。

おすすめの良書。

文庫化もされているが、画面のひろい本書A5判をすすめる。

[関連]
『夕凪の街 桜の国』こうの史代(2008・双葉文庫)
amazon

[参考]
『この世界の片隅に』こうの史代(双葉社)

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