『日米開戦 陸軍の勝算―「秋丸機関」の最終報告書』林千勝(祥伝社新書)
2015年
256頁
目次(収録作品)
第1章 「陸軍省戦争経済研究班」(秋丸機関)が、大東亜戦争を創った(太平洋戦争と大東亜戦争/攻防の策を講ぜよ ほか)
第2章 帝国陸軍の科学性と合理性が、大東亜戦争の開戦を決めた(帝国陸軍の科学性と合理性が、大東亜戦争の開戦を決めた/ドイツの対ソ戦を冷静に判断 ほか)
第3章 山本五十六連合艦隊司令長官が、大東亜戦争を壊した(山本五十六の大罪/「今後採るべき戦争指導の大綱」と、第二段作戦への危惧 ほか)
第4章 歴史の真実を取り戻せ!(有沢広巳の不都合な真実/秋丸次朗の不都合な真実 ほか)
負けはしない戦争だった!
70年前のあの戦争は、本当に無計画で非合理なものだったのか。開戦を決意した陸軍は無謀にも、勝算のない戦いに、やみくもに突入したのか。
そんなはずはない。近代史を研究する著者は「陸軍省戦争経済研究班」の報告書を詳細に調査し、少なくとも陸軍は、科学性と合理性に基づいて開戦に踏み切ったことを知る。「秋丸機関」と呼ばれた研究班は、第一級の英才を動員し、英米の経済力を徹底研究。報告書は大本営政府連絡会議に上げられたのだった。
報告書の真相は戦後、意図的に歪曲化され、闇に葬られた。そこには何が書かれていたのか。報告書の真の意図を探り、常識に一石を投じる驚愕の研究!出典:祥伝社公式サイト
[参考]
『近衛文麿 野望と挫折』林千勝(2017・ワック)
『日米戦争を策謀したのは誰だ!』林千勝(2019・ワック)