『欲望の現象学―ロマンティークの虚偽とロマネスクの真実』ルネ・ジラール、古田幸男訳(法政大学出版局)
新装版2010年
368頁
定価:4,400円(税込)
目次(収録作品)
“三角形的”欲望
人間はお互いにとって神である
欲望の変貌
主人と奴隷
「赤」と「黒」
スタンダール、セルバンテス、フロベールにおける技法の諸問題
主人公の苦行精神
マゾヒスムとサディスム
プルーストの世界
プルーストとドストイェフスキーにおける技法の諸問題
結び
主体・対象・媒体という〈欲望の三角形的構造〉を手がかりに,セルバンテス,スタンダール,プルースト,ドストイェフスキーらの作品を縦横に分析して,欲望の増殖・病いの果てのロマネスク的結末に,死と呪縛からの解放,回心,始まり,創造のダイナミズムを探り当てる。
出典:法政大学出版局公式サイト