『公正としての正義の研究―ロールズの正義概念に対する批判的考察』藤川吉美(成文堂)
1989年
464頁
定価:3,844円(税込)
目次(収録作品)
第1章 契約論的方法
第2章 原初状態
第3章 正義原理の探究
第4章 民主主義的平等
第5章 平等な自由の根拠
第6章 世代間の正義
第7章 公正としての正義
第8章 責任と義務
第9章 善の概念
第10章 倫理感覚
第11章 秩序安寧社会
第12章 総合的論評
ホッブズ以来の偉業と評されるロールズの正義理論に厳密な検討を加え,ミルの自由主義〔功利主義〕とロールズの平等主義〔公正主義〕とを止揚した第三の博愛主義に民主主義の理想的な完成形態を見出し,渾沌たる現代社会に画期的な一指針を与えた著者積年の真摯な労作である。
出典:成文堂公式サイト