『議論好きなインド人―対話と異端の歴史が紡ぐ多文化世界』アマルティア・セン、佐藤宏・粟屋利江訳(2008・明石書店)
2008年
686頁
定価:4,180円(税込)
目次(収録作品)
第I部 声と異端
第1篇 議論好きなインド人
第2篇 不平等、安全の欠如、そして声
第3篇 大きなインド・小さなインド
第4篇 ディアスポラと世界
第II部 文化とコミュニケーション
第5篇 タゴールとかれのインド
第6篇 私たちの文化、かれらの文化
第7篇 インドの諸伝統と西洋の想像力
第8篇 中国とインド
第III部 政治と異議申し立て
第9篇 運命との約束
第10篇 インドにおける階級
第11篇 女と男
第12篇 インドと核爆弾
第IV部 理性とアイデンティティ
第13篇 理性の射程
第14篇 政教分離主義その批判
第15篇 暦から見るインド
第16篇 インド人のアイデンティティ
解説1 対話と異端のインド史(佐藤宏)
解説2 「ケーララ・モデル」とジェンダーの平等をめぐって(粟屋利江)
一昔前はヒンドゥー教の神秘の国、最近ではIT産業と暗算力ばかりが話題になるインド。しかし実は、民主主義と多文化共生の叡智と実践を、三千年にもわたって培ってきた豊かな伝統を誇る。我々が真に学ぶべきインドをノーベル経済学賞受賞の著者が縦横に示す。
出典:明石書店公式サイト