2016年12月1日初版発行
251頁
著者は民俗学者。
新美南吉の作品・日記・書簡を引用し評する内容。多くが日記を引用している。
カテゴリーとすれば評論だが、数多く引用した文章に著者の一言コメントを延々ならべたような構成で、内容が乏しい。評論として質が低い。著者は民俗学者らしいが、民俗学的考察もない。(おそらく本書は自費出版だと思われる)
巻末に南吉の教え子の文章(下記)が収められている。こちらは研究する人なら目を通しておくべきか。
「新美南吉先生と私」大村ひろ子(p.233-p.251)