『日露戦争に投資した男―ユダヤ人銀行家の日記』田畑則重(新潮新書)
2005年
222頁
定価:770円(税込)
目次(収録作品)
第1章 ウォール街の巨人ジェイコブ・シフ
1 高橋是清への指令
2 開戦前夜の「困難」
3 ロンドンでの邂逅
4 戦場以外の地道な戦略〔ほか〕
第2章 シフ滞日記 ――Our Journey to Japan――
1 ニューヨークから大陸横断鉄道の旅(一九〇六年二月二二日~三月七日)
2 マンチュリア号でハワイを経て横浜へ(三月八日~二四日)
3 ミカドの謁見。すばらしい午餐会(三月二五日~二八日)
4 ミカドの都。上野、増上寺、招魂社(三月二九日~四月一日)〔ほか〕
ジェイコブ・シフ、ドイツ系ユダヤ人でウォール街を代表する投資銀行家――。この男の助けがなければ、日本は日露戦争に勝てなかった。国家予算の六倍以上の戦費をつぎ込み、継戦不可能というギリギリで掴んだ戦勝。その戦費の約四割を調達したのがシフだ。なぜ彼は極東の新興国日本を支援したのか? その生涯、対日支援の動機とともに、叙勲のために招待された際の「滞日記」を、日本にはじめて紹介する。
出典:新潮社公式サイト