『戦後日本思想大系14 芸術の思想』編集・解説 高畠通敏(筑摩書房)全16巻
1970年
378頁
目次(収録作品)
解説 日常の思想とは何か 高畠通敏/p3
I 戦後〈常民〉の思想
戦後派の中間的性格 加藤秀俊/p35
生活から何が失われたか 宮本常一/p52
伝統或は集団反射 きだみのる/p67
恥の文化再考 作田啓一/p91
II 〈実感〉と〈生活〉の論理
もう一つの知性 大野力/p107
政治的季節の中の個人 江藤淳/p121
退行計画 鶴見俊輔/p130
焼け跡闇市派宣言 野坂昭如/p145
III 〈ミニコミ〉の思想
『無名の日本人』から 白鳥邦夫/p179
主婦と娘の生活記録 鶴見和子/p204
『雪と足と』から むのたけじ/p235
『声なき声のたより』から
それはどうしてはじまった 小林トミ/p250
政防法反対市民会議〈仮称〉結成の呼びかけ/p258
もどろきさん 北沢恒彦/p256
一九六五年六月十五日 熊谷順子/p258
少年ファシストの保安体験 笠井聖志/p261
ふたつの悲しみ 杉山龍丸/p263
「英霊」の個人原理を 市川白弦/p267
IV 〈日常〉と〈運動〉の間
政治的市民の成立 久野収/p273
根もとからの民主主義 鶴見俊輔/p284
自立の思想的拠点 吉本隆明/p296
支配の論理と抵抗の論理 松田道雄/p312
河原乞食の栄光その後めたさについて 永六輔/p318
人間・ある個人的考察 小田実/p326
執筆者略歴/p367
「日常の思想」関係年表/p373