2016年6月20日第1刷発行
381頁
定価:1,452円(税込)
目次(収録作品)
本書を読む前に
うひ山ぶみ(本居宣長)
『六国史』より「資料」(坂本太郎)
神代史の述作者及び作られた年代(津田左右吉)
邪馬台国問題の二、三の論点(井上光貞)
大化改新と奴隷制度(瀧川政次郎)
『律令』雑記(青木和夫)
天皇と「諸蕃」(石母田正)
上古の社会問題(三浦周行)
日本国民の文化的素質(内藤湖南)
日本古代文化(和辻哲郎)
神道(W・G・アストン)
日本仏教史 序説(辻善之助)
大和(林屋辰三郎)
万葉集の根柢(折口信夫)
古代文化の概観(西田直二郎)
神と人との別れ(亀井勝一郎)
本書は、古代史の枠組みがどのようにできてきたかを学ぶための古代史論のアンソロジー、と編者は言っている。
どんな読者を想定しているのか分からない本。専門的な論もいくつかある。日本の古代について興味のある人が手にとろうとするだろうが、あまりおすすめしない。
「日本国民の文化的素質」と「日本古代文化」は、そこそこよい。「日本国民の~」は、旧字旧かなだが青空文庫で読める。(内藤湖南 青空文庫 )
[筆者注]
(p.299)「編註2 歴史上の人物に仮託して、構成の人物が作った歌」
おそらく、「後世」の誤植。