『日本大空襲「実行犯」の告白―なぜ46万人は殺されたのか』鈴木冬悠人(新潮新書)
2021年
224頁
目次(収録作品)
序章 死蔵されていた空軍幹部246人の告白
第1章 “空軍の父”アーノルドの野望
第2章 航空軍“独立”への切り札=B-29
第3章 アメリカ航空戦略の原点・ミッチェル
第4章 航空軍の真価が問われた日本空爆
第5章 机上の空論だった精密爆撃
第6章 焼夷弾爆撃へ追い込まれるルメイ
第7章 こうして無差別爆撃は決行された
第8章 空爆はなぜ2000回にも及んだのか
第9章 受け継がれる勝者の思想と戦略
将校246名・300時間の証言。銃後人口の無差別大量虐殺は、米空軍独立の「人身御供」だった。歴史に隠されていた真実が今、明かされる。
第二次大戦末期、わずか一年足らずの空爆で約46万人もの命が奪われた。すでに敗色濃厚の日本に対して、なぜそれほど徹底的な爆撃がなされたのか。最大の理由は、空爆を実行したアメリカ航空軍の成り立ちにあった。当時、陸軍の下部組織という立場にあり、時に蔑まれてきた彼らが切望するものは何だったのか。半世紀ぶりに発掘された将校ら246人の肉声テープが浮き彫りにする「日本大空襲」の驚くべき真相とは。
出典:新潮社公式サイト