『ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族』アレグザンダー・ウォー、塩原通緒訳(中公文庫)
2021年
571頁
目次(収録作品)
第1部 汚れた行為(ウィーンでのデビュー/去年のいまごろ ほか)
第2部 錯乱(お金の問題/戦争への序曲 ほか)
第3部 新しい無秩序(余波/家族の確執 ほか)
第4部 縁故と崩壊(愛国者の苦難/最初の計画 ほか)
ブラームスやクリムトが出入りする十九世紀末ウィーンの大邸宅で、強権的な父親のもと育った八人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で音楽と自殺願望に取り憑かれていた。各々が長じて発揮する変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防までを、四男の「片腕のピアニスト」と五男の天才哲学者を中心に描いた傑作評伝。
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