『『ジャパンズ・ホロコースト』解体新書―日本を貶めるグローバル・ユダヤ団体との歴史戦』大高未貴(ビジネス社)
2024年8月31日第1刷発行
276頁
目次(収録作品)
第1章 天皇がアジアン・ホロコースト?
第2章 「ホロコースト賠償産業」という存在
第3章 SWCクーパー副所長と抗日連合創設者ディン氏との対話
第4章 南京事件プロパガンダとアメリカ人宣教師
第5章 英国貴族ラッセル卿の正体
第6章 アカデミック権威に浸透する反日プロパガンダ
第7章 今こそ日本は「原爆投下は国際法違反の戦争犯罪だ」と宣言せよ
エピローグ
著者はジャーナリスト。
本書は、反日デタラメ本『ジャパンズ・ホロコースト』を批判する内容。
『ジャパンズ・ホロコースト』の本文を詳細に取り上げ反論しているのかと思ったが、意外に分量が少なかった。説明不足のところが多くみられる。これでは歴史に詳しくない人には分からないだろう。
第3章は、ユダヤ人人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センター副所長、および、抗日連合創設者へのインタビュー。なかなか興味深い。
なお、引用している『ジャパンズ・ホロコースト』のベージ数や一部出所を示していないのはよくない。
[筆者注]
(p.95)「岡本行雄」。「岡本行夫」の間違い。
(p.107)「江崎道郎」。おそらく、「江崎道朗」の間違い。
(p.229)「昭和天皇の玉音放送(略)全てを紹介させていただく。」として、引用しているが、引用しているのは原文ではなく、現代語訳である。そう明記すべし。
(p.265)
「『シンドラーのリスト』で有名な(略)在リトアニア大使館の外交官・杉原千畝」
これは、著者の何かの思い違いか誤記だろう。「東洋のシンドラー」と書きたかったのか。
[関連]
『Japan’s Holocaust: History of Imperial Japan’s Mass Murder and Rape During World War II』Bryan Mark Rigg(2024)
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