2025年
200頁
目次(収録作品)
神勅
御歴代表
第一章 肇国
第二章 皇威の発展
第三章 大化の改新
第四章 国運の隆昌
第五章 政治及び文化の推移
第六章 鎌倉幕府と武士道
第七章 建武中興
第八章 国内情勢の推移
第九章 海外発展の諸相
第十章 江戸幕府と諸藩
第十一章 文運の興隆と産業の発達
第十二章 幕末の外交
第十三章 朝威の更張
第十四章 明治維新と新政の進展
第十五章 東亜の新局面
第十六章 東亜の危急とその克服
第十七章 日本の躍進
第十八章 大正時代と世界情勢
第十九章 満洲事変の歴史的意義
第二十章 大東亜戦争と皇国の使命
年表
用語説明
解説 宇山卓栄
本書は、皇国史観に基づいた日本の国史教育の集大成であり、中等学校での使用が予定されていた。
その内容は『初等科国史』の知識を前提としており、できるだけ重複を避けた内容となっている。
国民学校の『高等科国史』と比べてもその6割程度のページ数しかないが、簡潔でテンポのよい記述となっており、日本の歴史の流れを俯瞰しやすい内容になっている。
本書は昭和20年2月に見本が作成されたものの、その年の4月、学徒勤労総動員による授業停止、そして8月の終戦により、その役割を果たすことなく消えていくことになる。
終戦直後、GHQ(連合国軍総司令部)は日本の“軍国主義的教育”を一掃する方針を打ち出し、「修身」「国史」「地理」の授業停止と教科書回収を命じたのである。
本書には、なぜ日本が米国と戦うに至ったか、という重要なテーマも含まれている。
本書は、戦後の日本人が学校教育で植え付けられ、定着しているGHQ由来の歴史観とは大きく異なるものであることを、読者は実感するだろう。アマゾン商品説明より