『統計数字を疑う―なぜ実感とズレるのか?』門倉貴史(光文社新書)
2006年
280頁
目次(収録作品)
第1章 「平均」に秘められた謎(「平均」という「記述統計」/男性の好みは平均顔の女性? ほか)
第2章 通説を疑う(「みせかけの相関」にだまされない/グレンジャーの因果性テスト ほか)
第3章 経済効果を疑う(誰でも簡単にできる経済効果の推計/生産誘発額 ほか)
第4章 もう統計にだまされない―統計のクセ、バイアスを理解する(景気判断の方法/なぜ私たちは景気の回復を実感できないのか ほか)
第5章 公式統計には表れない地下経済(経済の本音とタテマエ/「善女のパン」 ほか)
政府や民間の調査会社など様々な機関が発表する統計は、私たちが経済や社会の動きを数字で把握するのに、とても便利なものである。しかし、世の中に氾濫するたくさんの統計を正確に読みこなすことは容易ではない。「積極的な人」、「大人しい人」、「怒りやすい人」、「泣きやすい人」、「せっかちな人」、「のんきな人」など、人間一人一人が独特の性格や行動パターンを持っているのと同じように、ひとつひとつの統計も、「上振れしやすい統計」、「下振れしやすい統計」、「変動の大きい統計」、「変動の小さい統計」など、独特のクセや動きのパターンを持っているのだ。具体的事例で統計センスを身につける本。
アマゾン商品説明より