『世界リスク社会論―テロ、戦争、自然破壊』ウルリッヒ・ベック、島村賢一訳(ちくま学芸文庫)
2010年
191頁
目次(収録作品)
言葉が失われるとき―テロと戦争について(世界リスク社会とは何を意味しているのか/テロと戦争/経済のグローバル化と新自由主義/国家と主権/展望―世界リスク社会のチャンスについて)
世界リスク社会、世界公共性、グローバルなサブ政治(世界リスク社会論の準拠点/世界公共性とグローバルなサブ政治の徴、成立条件、表現形式)
現代社会が生み出したリスクは、われわれの世界をどう変えたのか?国境を無効化してしまうテロリズムの遍在と、それに対抗して形成される「対テロ連合」という諸国家間の結束。環境破壊や核の脅威をもたらす一国家の決断に対する、国を超えた草の根レベルの運動の勝利。リスクはグローバル化を促進し、内外、上下、あらゆる角度から「国家」という枠組みを掘り崩して、近代社会の根本原理に見直しを迫っている。このリスクにいま、いかなる危機と可能性が秘められているのか。現代ドイツを代表する社会学者が鋭く切り込む。『危険社会』の著者によるもっともわかりやすくコンパクトな入門書。
出典:筑摩書房公式サイト
[参考]
『世界リスク社会』ウルリッヒ・ベック、山本啓訳(法政大学出版局)
(書名が似ているが別の本)