スポンサーリンク

『心―日本の内面生活がこだまする暗示的諸編』小泉八雲(河出書房新社)

『心―日本の内面生活がこだまする暗示的諸編』(個人完訳小泉八雲コレクション)小泉八雲、平川祐弘訳(河出書房新社)

2016年5月30日初版発行
421頁




目次(収録作品)

停車場にて
日本文明の真髄
門づけ
旅日記から
阿弥陀寺の比丘尼
戦後に

趨勢一瞥
業の力
ある保守主義者
神々の黄昏
前世の観念
コレラの流行期に
祖先崇拝についての若干の考察
君子

解説 日本の内面生活解釈者としてのハーン(平川祐弘)
論考 日本回帰の系譜―埋もれた思想家 雨森信成(平川祐弘)

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の来日後、第3の作品集『KOKORO; HINTS AND ECHOES OF JAPANESE INNER LIFE』の翻訳。エッセー・小説・評論、15篇を収める。

論考『日本回帰の系譜』は、「『破られた友情』(新潮社、一九八七年)に収めた同名論文を四分の三ほどに縮め一部加筆したものである。」(p.304)。

バラエティに富んだ作品集で、どれも質が高い。
特に、短篇小説「阿弥陀寺の比丘尼」、日本人・日本論の「日本文明の真髄」「趨勢一瞥」「ある保守主義者」がよい。評論については、あの時代によくこれだけの優れた見識を持てたものだなと感心する。著者は、夏目漱石より17歳年上(当然、江戸時代生れ)。

文章も優れているし、益する所の多い、おすすめの良書。平井呈一訳もよい翻訳で甲乙つけがたいが、強いてどちらかを選ぶとすれば本書。

[関連]
『破られた友情』平川祐弘(2017・勉誠出版)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
Secured By miniOrange