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『萬犬虚に吠える―教科書問題の起こりを衝く』渡部昇一(徳間文庫)

『萬犬虚に吠える―教科書問題の起こりを衝く』渡部昇一(徳間文庫)

1997年12月15日第1刷発行
409頁
定価:649円(税込)




目次(収録作品)

1 角栄裁判について
「角栄裁判」は東京裁判以上の暗黒裁判だ!
角栄裁判・元最高裁長官への公開質問七カ条
英語教師の見た「小佐野裁判」
「角栄裁判」に異議あり!
立花隆氏にあえて借門す
「田中角栄の死」に救われた最高裁

2 『朝日新聞』と教科書問題
何から見て「右傾化」か
“検閲機関”としての『朝日新聞』
萬犬虚に吠えた教科書問題
教科書問題・大新聞の犯罪
『朝日新聞』への公開質問十四カ条
教科書問題・国辱の一周忌

初刊本あとがき
文庫版あとがき

著者は、英語学者、評論家。(1930-2017)

本書は、雑誌「文藝春秋」と「諸君!」に掲載された評論をまとめたもの。
第1部は、田中角栄の裁判について、第2部は、教科書問題について論じたもの。
「何から見て「右傾化」か」が、今も読む価値のあるよい論説。

月刊誌に発表したものだから仕方のない面があるが、文章がかなり重複しているのが気になった。

角栄裁判を研究する人は必読。また、「私はこれは戦後の一時代における日本の思想状況、特にマスコミ状況についての証言、あるいは資料として後世にも利用する人が出ることを期待する」(p.405)という著者の言のとおり、ジャーナリズム、マスコミ関係を研究する人は、特に第2部は必読である。

[筆者注]
(p.138,p.316)朝日新聞の国有地払い下げの話。
参考:「朝日新聞の詐欺的国有地取得」(月刊ベルダ)

[関連]
『万犬虚に吠える―角栄裁判と教科書問題の誤謬を糺す』渡部昇一(1994・PHP文庫)
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