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『江戸東京の庶民信仰』長沢利明(講談社学術文庫)

『江戸東京の庶民信仰』長沢利明(講談社学術文庫)

2019年
368頁




目次(収録作品)

庶民信仰と願かけ
江戸の貧乏神
狸の守護神
東京の宝船
巡礼とお砂踏み
化粧地蔵・白粉地蔵
カンカン石・カンカン地蔵
迷子の石標
鬼の信仰
縁切榎――板橋区本町
豪徳寺の招き猫
妻恋稲荷の信仰――文京区湯島
いもあらいの神――千代田区太田姫稲荷神社
針供養と奪衣婆――新宿区正受院
身代り地蔵の巡行――杉並区東運寺
飛行機の神
自動車のお守りにみる民間信仰
港区の民間信仰
あとがき

原本『江戸東京の庶民信仰』長沢利明(1996・三弥井書店)

かつての江戸、そして現在の東京にみられるさまざまな庶民信仰・民間信仰の具体的な実情を、民俗学の立場から調査・集成。民間信仰や呪術の息づく世界は、山深い農村ばかりではない。現代の大都市の中心部においてさえ、その土俗的世界の展開するさまをみることができる。むしろ、都市こそは人々の願望が濃い密度で渦巻き、そこに集約された願望成就のエネルギーは農山村以上に多彩な民間信仰を生み出している。たとえば「ギャンブル必勝」「クイズ番組入賞」「離婚成就」「航空安全」など、多様な願望が信仰に結びついているのだ。

取り上げる民間信仰は、小石川の牛天神境内にまつられた貧乏神の伝承、東京各地に出回ったさまざまな「宝船絵」、浅草と新宿の「カンカン地蔵」、板橋宿の縁切榎、豪徳寺の招き猫伝説、関東の稲荷総社ながらつつましい佇まいの湯島・妻恋神社、「いもあらい」の地名と一口坂の関係、下谷・虎ノ門・新橋・羽田など都内に11か所を数える「飛行機の神・仏」・・・などなど。

調査にあたっては、随筆や地誌、寺社に伝わる古文書や縁起などの記述資料はもちろん、寺社の住職や宮司、氏子信徒や檀家の古老、地元の旧家などへの聞き取り取材を丹念に行い、おもに1970年代から80年代の東京の口碑記録としても、貴重な一書となっている。

出典:講談社BOOK俱楽部

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