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『向こう半分の人々の暮らし』ジェイコブ・リース(創元社)

『向こう半分の人々の暮らし―19世紀末ニューヨークの移民下層社会』ジェイコブ・リース、千葉喜久枝訳(創元社)

2018年
368頁




目次(収録作品)

第1章 テネメントの起源
第2章 目覚め
第3章 さまざまな国から来た群衆
第4章 ダウンタウンの裏通り
第5章 ニューヨークのイタリア人
第6章 マルベリー・ベンド
第7章 もぐり酒場の手入れ
第8章 安い宿泊所
第9章 チャイナタウン
第10章 ユダヤ人街
第11章 ユダヤ人街の下請け業者
第12章 ボヘミア人ーーテネメントのタバコ製造業者
第13章 ニューヨークの人種境界線
第14章 庶民たち
第15章 子どもたちの問題
第16章 市のスラムの捨て子たち
第17章 浮浪児
第18章 酒の支配
第19章 毒麦の収穫
第20章 ニューヨークの働く女性たち
第21章 テネメントの貧困層
第22章 心身をそこねた人々と不用の人々
第23章 ナイフを手にした男
第24章 これまでになされたこと
第25章 現在の状況
付録・テネメント問題に関する統計資料
訳者あとがき
日本語版付録
 原書イラストの元写真
 19世紀末ロウアー・マンハッタン街路図
 マンハッタン市街図(ベデカ1909年版)

米国市民の原像を写した幻の古典、本邦初訳

19世紀半ば以降欧州・ロシア・中国などからの移民が急増したニューヨーク。とりわけマンハッタン南部のロウアー・イーストサイドには、安アパート(テネメント)に貧しい移民が集住した。
その暮らしを当時まだ目新しかった写真を取り入れ活写した、フォトジャーナリズムの古典、How the Other Half Lives,(Charles Scribner’s Sons, New York)を完訳。
1890年に刊行された英語原書は大いに反響を呼び、後に第26代大統領となるセオドア・ローズヴェルトやニューヨーク市当局も動かして、スラム街の改善に大きく寄与した。
ローズヴェルトはリースを追悼して「〝理想のアメリカ市民にもっとも近い男を一人挙げよ″と言われれば、私は即座にジェイコブ・リースの名を挙げる」との献辞を捧げている。
また、近年のアメリカ社会における中間層崩壊と階層移動の停滞は、現実に街路一本を隔てた「向こう半分」との分断と無関心を各地で生んでおり、「向こう半分」の実像を世に訴えたリースの精神が、昨年小社で著作『われらの子ども』を刊行したパットナムなどによるリース再評価の機運にもつながっている。新たな移民受け入れへの規制を強めるトランプ政権誕生も、その再評価を後押ししているのである。
なお、翻訳に際しては、一八九二年版原本を用いた。

本書の特色
・多くの英語版リプリントではよく分からない、刊行時の本文挿入写真とイラストの構成を忠実に再現!!
・新たに、イラストの元となった写真を付録として収録。
・新たに、当時のロウアー・イーストサイドの街路図とベデカ米国ガイド1909年英語版のマンハッタン市街図を収録。

出典:創元社公式サイト

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