『吉田松陰とその家族―兄を信じた妹たち』一坂太郎(中公新書)
2014年
268頁
目次(収録作品)
第1章 「山宅」の思い出
第2章 歪な幼少期
第3章 松陰の旅立ち
第4章 アメリカ密航未遂事件
第5章 野山獄から幽囚室へ
第6章 松下村塾を主宰する
第7章 志を貫き倒れる
第8章 松陰の復権
第9章 明治を生きた松陰の家族たち
読書好きの家庭に生まれた吉田松陰は、おおらかな母滝や教育熱心な父百合之助、弟思いの兄梅太郎、個性豊かな妹弟や叔父に囲まれ育った。明治維新の立役者となる多くの若者たちを育てた松陰の生涯は、常に捨て身で革新的な思想を主張し、脱藩や二度の投獄、処刑へと至る壮絶なものであったが、周りにはいつも家族や同志の支えがあったのだ。松陰と彼を愛した人々、彼の「志」を受け継いだ者たちを描く幕末群像。
出典:中央公論新社公式サイト