『鶉衣』(上下)横井也有、堀切実 校注(岩波文庫)
上巻
2011年
432頁
目次(収録作品)
前編 上(内題「うつら衣」)
前編 中(内題「うつら衣下」)
前編 下(内題「鶉ころ裳続編」)
後編 上(内題「うつら衣後編」)
後編 中(内題「うつら依後編下」)
後編 下(内題「鏡裏梅うつら衣拾遺」)
「あまり面白ければ,うつしかへり侍りき」(大田南畝).高雅にして軽妙――芭蕉と好対照をなす俳文の名手,也有(1702-1783)珠玉の文集.和漢の古典と民間里謡に精通し,筆の運びは巧緻にして軽妙,機智に富んだ温かいまなざしを身の回りの器物や動植物に注ぐ.上巻には前編・後編の計103篇を収め,詳細な注を付した.新版(全2冊)
出典:岩波書店公式サイト
下巻
2011年
400頁
続編上―内題「鶉衣続編上」(百六歳なる大工甚助が/田子庵記 ほか)
続編中―内題「宇都良依続編中」(増交花堂/続後朗詠集跋 ほか)
続編下―内題「うつら衣続編下」(焼蚊辞/送其常辞 ほか)
拾遺上―内題「宇都良衣拾遺上」(寿亭記/須磨硯記 ほか)
拾遺中―内題「宇都良衣拾遺中」(岐岨路紀行/熱海紀行 ほか)
拾遺下―内題「宇つら衣拾遺下」(記余白俚歌/仮名詩十四篇付廻文(設題) ほか)
俗の中に雅を見いだす.尾張俳諧の中心であり,「遊文派」とも言うべき俳文の一潮流を確立した也有.藩の重臣を勤めた後の,自由でささやかな隠遁生活――その日常の驚き,老いの感慨,友人たちに請われた序跋文,旅行記など,豊富な知識と鋭い感性が綴り合わせた「鶉衣」.下巻には続編・拾遺の119篇を収める.新版(全2冊完結)
出典:岩波書店公式サイト