『黒人差別とアメリカ公民権運動―名もなき人々の戦いの記録』 ジェームス・M・バーダマン、水谷八也訳(集英社新書)
2007年
256頁
目次(収録作品)
プロローグ 名もなき人々の公民権運動
第1章 訴訟の始まり
第2章 高なる心
第3章 「運動」の始まり
第4章 旗を掲げてー公教育の差別撤廃
第5章 公共施設の差別撤廃にむけての新たな運動
第6章 ミシシッピ州での戦い
第7章 勝利と悲嘆の一九六三年
第8章 一九六四年の長く暑い夏と約束の地
第9章 運動の結末
現在のアメリカを理解するためには、必然的に人種問題の意味―とりわけ一九五四年のブラウン裁判から、一九六八年に南部の諸州で起きた黒人と白人の間の衝突に直面せざるを得ない。アメリカ社会はいかにして、苛烈な黒人差別の慣習や諸制度を温存してきたのか。そして、建国以来の巨大な暗闇に光を灯そうと試みたのは、いったい何者だったのか?
本書は、キング牧師をはじめとするカリスマ的な指導者たちではなく、名もなき人々の勇気と犠牲に焦点を当てた、公民権運動の 本当のヒーロー、ヒロインの物語である。本書カバーそでより