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『往生要集を読む』中村元(講談社学術文庫)

『往生要集を読む』中村元(講談社学術文庫)

2013年
288頁




目次(収録作品)

厭離穢土(汚れた世界を厭い離れるべきこと)
欣求浄土(浄土に生まれることを願い求めること)
極楽の証拠/正修念仏/助念の方法(念仏をするときの助けとなる手段)
別時念仏(特定の日や場合に行なう念仏)
念仏の利益
念仏の証拠(念仏を勧める証拠としての経典の文章)
往生の諸行(浄土に往生するためのさまざまな修行)
問答料簡(問答による教義の解明)
『往生要集』に対する評価

「地獄」と「極楽」を対立するものとする概念は、インド思想や一般仏教にはなく、日本独自のものである。日本人の宗教観の基層ともいえるのその考え方が日本に定着するのには、平安時代中期の僧・源信が著した『往生要集』の影響をぬきに語ることはできない。。
膨大な仏教経典や経文、論書を博捜して極楽往生に関する重要な文章を集成し念仏を勧める『往生要集』が示す浄土思想は、源流のインドの浄土教からどのように発展し、また歪曲されていったのか。
斯界の碩学が、インド仏教の原典と『往生要集』に綴られた源信の思想を徹底的に比較検討、独自の視点から日本浄土教の根源と特質に迫った、日本仏教を考えるうえで必読の一冊。

出典:講談社BOOK俱楽部

本書は、1983年刊・1996年再刊『往生要集 古典を読む』(岩波書店)を改題し復刊したもの。

[関連]
『往生要集 古典を読む』中村元(1996・岩波書店)
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