2015年
202頁
目次(収録作品)
第1章 日本精神に学ぶ
映画『KANO』のこと/台湾近代化の基礎を築いた後藤新平/新渡戸稲造による製糖業発展に基本方針
第2章 台湾民主化への道
台湾への帰国船での“騒動”/「犬が去って、豚が来た」/台湾人を恐怖の底に陥れた二・二八事件
第3章 新台湾人の時代へ
経験不足を露呈した民進党政権/与野党の対立激化で政府機能が停止/「李登輝転向」?週刊誌の曲解報道
第4章 日本と台湾の国防論
日本の集団的自衛権行使を歓迎する/なぜ人類は戦争を繰り返すのか―トルストイの箴言/グローバル資本主義が招く戦争の危機
[参考]
『KANO 1931海の向こうの甲子園』(映画)
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台湾の民主化を成し遂げ、哲人政治家と称される著者は、台湾人は今こそ「日本精神」を顧みなければいけないと説く。日本統治時代の日本人が持っていたとされる「誠実」「勤勉」「奉公」「遵法」などを胸に、台湾との統一併合をめざす中国と対峙せよと語るのだ。
ベストセラー『台湾の主張』[amazon]から15年、92歳になった著者が、ここに新たな「魂の直言」を放つ。新渡戸稲造や後藤新平からの影響、農業経済学者としての活躍、台湾総統としての孤独、中国の軍事膨張に対して示した毅然たる姿勢……。そして、新たな民主化への道を歩み始めた台湾と、日本の今後を見据え、東アジアの平和のために進むべき道を説く。出典:PHP INTERFACE