『ユダヤ人』J-P.サルトル(ジャン・ポール・サルトル)、 安堂信也訳(岩波新書)
1956年
189頁
目次(収録作品)
1 なぜユダヤ人を嫌うのか(ユダヤ人を嫌うのは自由だろうか/嫌う理由があるのだろうか ほか)
2 ユダヤ人と「民主主義」(抽象的民主主義の弱味/抽象的人間と具体的ユダヤ人 ほか)
3 ユダヤ人とはなにか(人間の違いは、その状況と選択による/ユダヤ人の状況、人種、宗教、国家、歴史 ほか)
4 ユダヤ人問題はわれわれの問題だ(真の敵は反ユダヤ主義者/われわれの目標は具体的な自由主義 ほか)
世界中の人びとがユダヤ人に対して抱いている偏見は,実に古くかつ根強い.サルトルは,まったく新しい観点から,数々の具体的事実をあげて,この根深い偏見の源をつきとめ,ユダヤ人問題の本質をはじめて明らかにした.たんにユダヤ人問題のみならず,今日の人種問題に対して正しい解決の方途を示唆した画期的な書.
出典:岩波書店公式サイト