1995年
285頁
目次(収録作品)
1 異人の民俗学(異人殺しのフォークロア―その構造と変容)
2 異人の説話学(恐怖の存在としての女性像ー化物退治譚の深層/猿聟への殺意―昔話における「主題」と民俗社会)
3 異人の人類学(異人論への人類学的視点 折口信夫の「マレビト」再考/簑笠をめぐるフォークロア―通過儀礼を中心にして)
4 異人論の展望(妖怪と異人―新しい妖怪論のために)
異人=妖怪=神とは。「異人殺しのフォークロア」をキー・コンセプトに、これまでの学問が隠蔽、無視し続けてきた日本文化の「闇」の相貌、記憶から抹殺されてきた精神の深層を、鋭利に浮上させる刺激的な論考。ニューウェーヴ民俗学の誕生。
出典:筑摩書房公式サイト