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『神話の心理学―現代人の生き方のヒント』河合隼雄(岩波現代文庫)

『神話の心理学―現代人の生き方のヒント〈物語と日本人の心〉コレクション4』河合隼雄、河合俊雄編(岩波現代文庫)シリーズ全6冊

2016年
240頁



神話の中には,生きるための深い知恵が詰まっている! 生き方の選択肢が増え,物質的に豊かになった現代,それに対応する心の豊かさを身につけるために神話が役に立つのではないか.思春期の悩み,男女の恋愛,親と子の葛藤など誰もが直面する人生の問題について,世界の様々な神話の中にヒントを読み解く「神々の処方箋」.

出典:岩波書店公式サイト


[関連]
『神話の心理学―現代人の生き方のヒント』河合隼雄(2006・大和書房)単行本
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目次(収録作品)

第一章 不安や孤独の原因
 何とも誰ともつながらない
 「私の木」を見つけた
 「関係喪失の病」に苦しむ
 無意識内に存在する「神話産生機能」
 神々は気ままにふるまう
 心の奥にオイディプスがいる
 答えを見失ったまま
 「自分を動かしているのは自分ではない」 

第二章 ことのはじまり
 いつ自分の存在に気づいたか
 天と地の分離によって
 「光」の出現
 日本のはじまり
 新しい何かが生まれるまで
 創造のきっかけ
 「知りたがり」の代償
 秘密を知る「火の神」
 もっとも大切な「死の現実」
 日本人の原罪

第三章 「男と女」の深層
 永遠の問題を二分法で考える
 父性原理を決意表明
 男は女の何に心を動かされるのか
 女は太陽でもあるし、男にもなれる
 「性」は支配できない
 アマテラス的知恵
 熱烈な愛のゆくえ
 すれ違う男と女
 処女神の怒り
 「心」と「愛」が結びつく

第四章 親子に横たわる葛藤
 子ども心に深く響く
 底知れぬ母・娘の一体感
 女神の受難
 「父の娘」に気づいて
 古代オリエントの知恵
 親子殺しに至るまで
 母親と息子の間
 偉大な英雄になった棄て子
 待たれるヒルコの帰還

第五章 生きた知恵
 だまし、だまされて
 異なる可能性が示される
 スサノオのもうひとつの顔
 心のなかに住むトリックスターの出番
 動物が持つ「先達の知恵」
 「猫神」の役目
 熊のたましい
 蛇は悪者なだけか

第六章 無意識の真実
 英雄神話の読み方
 怪物退治と父親殺し
 なぜ「親殺し」が語られるのか
 結婚は何を意味するのか
 オオクニヌシの結婚
 「悪」という難問
 殺人が語っていること
 姦淫は何をもたらすのか
 盗みと自立
 真実を伝えるための嘘もある
 
解説 「神話の知」の再生をめざして  鎌田東二
<物語と日本人の心>コレクション 刊行によせて  河合俊雄

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