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『韓非子 中国の思想1』(徳間書店)

『韓非子 中国の思想1』西野広祥・市川宏訳(徳間書店)

1964年5月1日第一版発行
1973年5月10日第二版発行
315頁
定価:2,233円(税別)




目次(収録作品)

解題
二柄―ふたつの柄
備内―妻に用心せよ
孤憤―ひとり憤る
説難―進言のむずかしさ
五蠹―五種類の害虫
亡徴―亡国の兆し四十七項
和氏―玉を抱いて泣く
難―批判
十過―身を亡ぼす十種の過ち
説林―説話集
内儲説 上―臣下操縦の「七術」
内儲説 下―君主の警戒すべき「六微」
外儲説―説話集

※月報あり

『韓非子』55篇のうち、20篇を選び、うち7篇を全訳、ほかを抄訳。

中国の古典というと『論語』『孫子』『老子』『荘子』などが有名でおおく読まれていると思うが、それらに比べるとこの『韓非子』は、知られていなくあまり読まれていないだろう。しかし、筆者はこの『韓非子』を中国の思想系の古典で第一におすすめする。

実効性や中身のない形式主義や理想主義を批判し、人間の本性をとらえた現実主義の見識は、いまも通じるどころか、人間という者が存在する限り通じるものである。
また、「矛盾」「守株」「逆鱗」「信賞必罰」等の言葉はこの『韓非子』が出典である。

本書は、中国の思想シリーズ(全12巻)の第1巻で、函入りハードカバーで硬そうな本だが、見た目と違って中学生くらいから読めるとても平明な訳でよい。
口語訳(現代語訳)、原文(漢文)、書き下し文が収められている。

おすすめの一書。

一部のレビューや本書の解説にも少し見られるが、人情味が乏しく冷酷・非情という意見があるが、筆者はそうは思わない。あの時代は、権謀術数渦巻く、生き馬の目を抜く戦国時代で裏切りなどでも国が滅ぼされてしまうような状況下であり、韓非の思想すらぬるいくらいに感じる。
(現代に活かすならその点を考慮し修正すればよいだけである)

尚、(紙書籍は)絶版のようだが文庫版もある。
『韓非子 中国の思想』(2008・徳間文庫)

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