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『日本雑記 他』小泉八雲(恒文社)

『日本雑記 他』小泉八雲、平井呈一訳(恒文社)

1975年11月30日第1版発行
1986年4月30日第2版発行
643頁




目次(収録作品)

霊の日本
 断片(Fragment)
 振袖(FURISODE)
 香(Incense)
 占いの話(A Story of Divination)
 蚕(Silkworms)
 恋の因果(A Passional Karma)
 仏陀の足跡(Footprints of the Buddha)
 犬の遠ぼえ(Ululation)
 小さな詩(Bits of Poetry)
 日本の仏教俚諺(Japanese Buddhist Proverbs)
 暗示(SUGGESTION)
 因果ばなし(Ingwa-banashi)
 天狗譚(Story of a Tengu)
 焼津(At Yaidzu)

明暗
珍籍叢話(STORIES FROM STRANGE BOOKS)
 和解(The Reconciliation)
 普賢菩薩のはなし(A Legend of Fugen-Bosatsu)
 衝立の乙女(The Screen-Maiden)
 死骸に乗る人(The Corpse-Rider)
 弁天の感応(The Sympathy of Benten)
 鮫人の恩返し(The Gratitude of the Samébito)

日本研究(JAPANESE STUDIES)
 蟬(Sémi)
 日本女性の名(Japanese Female Names)
 日本の古い歌謡(Old Japanese Songs)

夢想(FANTASIES)
 夜光虫(Noctilucae)
 人ごみの神秘(A Mystery of Crowds)
 ゴシックの恐怖(Gothic Horror)
 飛行(Levitation)
 夢魔の感触(Nightmare-Touch)
 夢の本から(Readings from a Dream-Book)
 一対の目のなかに(In a Pair of Eyes)

日本雑記
奇談(Strange Stories)
 守られた約束(Of a Promise Kept)
 破られた約束(Of a Promise Broken)
 閻魔の庁で(Before the Supreme Court)
 果心居士(The Story of Kwashin Koji)
 梅津忠兵衛(The Story of Umetsu Chubei)
 興義和尚のはなし(The Story of Kogi the Priest)

民間伝承 落穂集(Folklore Gleanings)
 トンボ(Dragon-flies)
 動・植物の仏教的名称(Buddhist Names of Plants and Animals)
 日本のわらべ歌(Songs of Japanese Children)

あちこち艸(Studies Here and There)
 橋の上(On a Bridge)
 お大の場合(The Case of O-Dai)
 海のほとり(Beside the Sea)
 漂流(Drifting)
 乙吉のだるま(Otokichi’s Daruma)
 日本の病院で(In a Japanese Hospital)

参考資料
八雲と再話文学(平井呈一)

本書は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の来日後、第6作品集『In Ghostly Japan』、第7作品集『Shadowings』、第8作品集『A Japanese Miscellany』の三書を邦訳し、一書としたもの。

『In Ghostly Japan』は、短い随筆その他の佳品が収められたすぐれた作品集。「怪談牡丹灯籠」を再話した「恋の因果」が特によい。これは原作よりも優れるだろう。この作品集は新訳を刊行して欲しい。

『Shadowings』は、「珍籍叢話(STORIES FROM STRANGE BOOKS)」のセクションの作品は、日本の古典(奇談)に材をとった掌編小説。「日本研究(JAPANESE STUDIES)」のものは、随筆というより民俗学的な仕事。「夢想(FANTASIES)」のものは、短い随筆。特に「夢想」の作品がよい。いま読んでもまったく古びていなく鑑賞にたえるものである。

『日本雑記』(A Japanese Miscellany)は、「奇談(Strange Stories)」のものは、日本の古典(奇談)に材をとった掌編小説。「民間伝承 落穂集(Folklore Gleanings)」のものは、民俗学的な仕事。「あちこち艸(Studies Here and There)」のものは、随筆、著者が見聞きした事柄を題材にした作品である。
「漂流」などは、ある老人が昔海で漂流したのを語るというそれだけのことを題材にした物だが、読ませる中々の小品である。

おすすめの一書で、小泉八雲の最初の一書としても悪くない。

日本雑記―他

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