『百鬼園先生言行録 内田百間集成7』内田百間(内田百閒)(ちくま文庫)(全24巻)
2003年
327頁
目次(収録作品)
百鬼園先生言行録
百鬼園先生言行余録
百鬼園先生言行録拾遺
掻痒記
弾琴図
猪の昼寝
狸気濛濛
正直の徳に就いて
茗荷屋の足袋
鉈豆
泥棒三昧
清香気
石油洋燈
泥棒談義
合羽坂
秋を待つ
春信
うぐいす
長い塀
浮世風呂
百鬼園浮世談義
七体百鬼園
竹橋内
おの字
忘却
ねじり棒
目
お前ではなし
つもりの遣り繰り
フロックコートに山高帽子、独身ドイツ語教師の百鬼園先生は、物物しい仏頂面で毎日何でもない事に腹を立てながら暮らしている。隣の鶏を制裁するために卵の殻を外に捨てるという行為に隠された深謀、停留場で電車を眺めながら思索する人口問題、食糧問題の解決方法…とことん真面目にものを考えると、とんでもなく可笑しいことになる。独特の論理で抱腹絶倒の一冊。
出典:筑摩書房公式サイト